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「霊巌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

霊巌の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
縷紅新草」より 著者:泉鏡花
兎の飛ぶのを視つつ、病中の人を念じたのを、この時まざまざと、目前の雲に視て、輝く霊巌の台に対し、さしうつむくまで、心衷に、恭礼黙拝したのである。―― お米の横....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
黒光りの肌と、忿怒《ふんぬ》の形相、それは宮本武蔵が刻んだという肥後の国、岩戸山霊巌洞の不動そっくりの形です。 三十四 室内はこうも張りきっ....
松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
此方は弥々変だと思いますから早足にして、あれから堤方を離れて道塚へ出て、徳持村の霊巌寺を横に見て西塚村へ出る畑中の小高い処、此方は藪畳の屏風の様になって居る草原....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
なおしたから、すまないが、これは引きとってくれと言ったというんですな」 深川、霊巌寺門前町《れいがんじもんぜんまち》の葬具屋、平野屋の店さき。 上り框へ腰を....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「道」に対しては、これでいいと安んじていなかった。六十をこえた後まで、熊本市外の霊巌洞へ通って坐禅をしたり、燈下に著述をしたり、苦念していたのだった。それは彼に....