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霊智
「霊智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊智の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
現われてくるのだ。それは気紛れな妖精めいた、豊麗な逸楽的な、しかも、ある驚くべき
霊智を持った人間以外は、とうていその不思議な感性に触れることが出来ないのだ。伸子....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
何となき疑い ――悪魔式鼻の表現(七) 悪魔はあらゆる
霊智の存在を無視し、世間人間を馬鹿にしております。その無視しているところにその本....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
だろう。肩に屯《たむろ》して泡立っている。広い額、窪んだ眼窩、その奥で輝いている
霊智的の眼! まさしく碩学《せきがく》に相違ない。きわめて高尚な高い鼻、日本人に....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
るような人、その人に抱かれる時私の疲れて崩れかけて居る魂が生き生きと甦えるような
霊智の人、肉体の人、その人が私は欲しいのだ。何処に居るのだろう。案外自分の近くに....
「たましいの教育」より 著者:羽仁もと子
る。あたえられたる外物《もの》により、またあたえられたるこの肉体の経験を通して、
霊智《れいち》にまですすみゆくべき消息が、このようにして人間生活のあらゆる断面に....
「我が教育の欠陥」より 著者:新渡戸稲造
の初にはソクラテスの如く、洞察眼を備え、高尚なる思想、清浄純潔なる心念を育して、
霊智と親しく交る人あり。これに継ぐに、プラトーの如く、その師の胸裡に雑然として存....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
いなる、美しき精霊。お前は己に姿を顕して見せることを厭わなかったではないか。己の
霊智をも情緒をも知っているのではないか。それがどうして己の同行に、こんな、人の危....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
情です。痴というのは馬鹿のことです。私たちの心の最奥には仏智見と言って完全無欠の
霊智があるのですが、その上を無明な痴が遮ぎっているので、みすみす自分に持ち合せる....