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霊液
「霊液〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊液の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
、春の声を打って、固めて、仙丹《せんたん》に練り上げて、それを蓬莱《ほうらい》の
霊液《れいえき》に溶《と》いて、桃源《とうげん》の日で蒸発せしめた精気が、知らぬ....
「変った話」より 著者:寺田寅彦
いわれを見出すことが出来なかった。日本魂を腐蝕する毒素の代りにそれを現代に活かす
霊液でも、捜せばこの智恵の泉の底から湧き出すかもしれない。 電車で逢った老子は....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
に対して敬するぞよ。
恵ある眠薬の精奴。
あらゆる隠微な人を殺す諸力を選り抜いた
霊液奴。
今この主人をお前の恵に逢わせてくれい。
お前を見たばかりで、苦痛が軽く....
「墓場」より 著者:西尾正
気づきました。われわれのランプは石段のてっぺんを照らし出しました。そこには地下の
霊液がぽたりぽたりと滴り落ち、そして硝石で被われたじめじめした壁の堺が見えました....