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霊異記
「霊異記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊異記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
ているのである。』これを写しながら、給仕君におとぎばなし、紫式部、清少納言、日本
霊異記《にほんりょういき》とせがまれ、話しているうち、彼氏恐怖のあまり、歯をがつ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
蜴に基づいて出来た怪動物が常に河湖淵泉の主たり。時に人を魅し子を孕ます。日本の『
霊異記』や『今昔物語』に、蛇女に婬して姙ませし話や、地方に伝うる河童が人の妻娘に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
強く出たので、楚王これを赦《ゆる》し還らせたとある。 このついでにいう、『日本
霊異記』や『本朝文粋』に景戒《きょうかい》や※然《ちょうねん》が自ら羊僧と名のっ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
の葉《は》という狐の話。あれをよんでから、もっといろんな狐の話をよみたくなって、
霊異記《りょういき》や今昔物語などを捜して買ってきてあったが、けさ起きしなにその....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ずに歩くと云ったのも、後代の吾等の心を強く打つものである。糧米をカリテと訓むは、
霊異記下巻に糧(可里弖)とあるによっても明かで、乾飯直の義(攷證)だと云われてい....
「火葬と大蔵」より 著者:喜田貞吉
れたのに相違なく、その事実は考古学上からも或る程度までは立証せられるのみならず、
霊異記を見ると、奈良朝から平安朝初期の葬儀が、土葬はむしろ特別の場合という風に見....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
彫刻家――良弁――問答師――大安寺の作家――唐招提寺の作家、法隆寺の作家――日本
霊異記――法隆寺天蓋の鳳凰と天人――維摩像、銅板押出仏 天平彫刻の作家は大抵不....
「穀神としての牛に関する民俗」より 著者:中山太郎
も聞食《きこしめ》したのである。奈良朝まで時代が降ると牛の記録も相当にあり、日本
霊異記には牛五十頭を、東大寺に寄進するなどと見えているので、その需要の多かったこ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
たちがみな迷い、村の女が怒って火を掛けたという伝説もある。上代の例としては『日本
霊異記』に、紀州に酒を造る女のあった話が出ている。独りそれのみならず、『延喜式』....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
前の書物にも、「浮浪の長」ということが見えております。仏教関係の事を多く書いた「
霊異記」という古い書物がありますが、それには奈良朝神護景雲三年に、その頃は越前、....
「特殊部落と寺院」より 著者:喜田貞吉
ことは真の仏徒の行為と認められた。されば我が大宝令にも、僧尼乞食の規定があり、「
霊異記」には真の修行者が加賀で浮浪の長からその配下たる事を強いられた談もある。ま....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
しかし仏法の普及とともに牛馬を殺すことは罪業のことに深いものとして教えられた。「
霊異記」には牛を殺して漢神を祭ったが為に恐ろしい現報を受けた話もある。こんな宣伝....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
はこれである。「万葉集」にも漁人の歌を乞食の歌だと云っているのである。もちろん「
霊異記」には、永興禅師が熊野の海辺人を教化した話もあって、一部ではその仏縁も認め....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
非人を長吏法師と云い、その下に属する平非人を小法師という。浮浪人の長の事は既に「
霊異記」にも見えて、由来すこぶる久しく、彼らはそれぞれ縄張りを構えて、その縄張内....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
で賤しまれた場合が多かったらしい。奈良朝から平安朝初期の仏法関係のことを書いた『
霊異記』をみても、その実例のはなはだ少からぬに驚かざるをえぬ。孝謙天皇の朝に犬養....