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霊験記
「霊験記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊験記の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ありましたから、時を移さず右門の行き向かったところは、九番てがらの達磨《だるま》
霊験記で詳しく地勢を述べておきました見返り柳の、あの柳町なる旧吉原です。怪猫のあ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
実』、『常福寺|由緒書』、『津梁院過去帳抄』、『伝聞雑録』、『東藩名数』、『高岡
霊験記』、『諸書|案文』、『藩翰譜』が挙げてある。これは諸書について、主に弘前医....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に入ったのを救い上げて見ると、その武士の衣裳全く杓子貝に付き覆《おお》われいた。
霊験記念のためこの介《かい》を、この尊者の標章とする由。英国ではこの尊者の忌日、....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
がある。フットライトに照し出された、芝居の神様を思い浮かべることがある。かの壷坂
霊験記を見ると、観音様がなんといっても人間のことだから、完全に日本画の如く線と、....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
の甚だ足りない、不安定な、尻切れとんぼの、貧乏臭い箱が走って行くところは、『箱根
霊験記』の主人公とその一族の自家用車とも考えられる。私はいつもこのバスに乗りつつ....
「学生と生活」より 著者:倉田百三
e e'troite.〕(山内訳) 万葉集、竹取物語、近松心中物、朝顔日記、壺坂
霊験記。 樋口一葉 にごりえ、たけくらべ 有島武郎 宣言 島崎藤村 春、藤村詩集....
「三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
を袋に持っていて人だかりの前で、祐天和尚だの、信田の森だの、安珍清姫だの、観世音
霊験記だのを、物語をしながら上下左右自由自在に絵を描いて行く、白狐などは白い粉で....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
で、私たちは父が声涙ひとつにとけて語っていた顔つきを烙きつけられているのだ。箱根
霊験記の忠僕筆助、朝顔日記のみゆきの乳母朝香、塩原多助と青、忠臣蔵の平右衛門――....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
勢い霊玉の奇特や伏姫神の神助がやたらと出るので、親兵衛武勇談はややもすれば伏姫|
霊験記になる。他の犬士の物語と比べて人間味が著しく稀薄であるが、殊に京都の物語は....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
。第二回は十一月二十一日から開場して、狂言は一番目「菅原伝授手習鑑」、中幕「壺坂
霊験記」、二番目「三日月」、大切「廓文章」という列べ方であったが、今度は芝翫が抜....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
ざわざこの村を開墾する際に、隣りの野田山から迎えて来たのだそうです。 地蔵菩薩
霊験記という足利時代の書物にも、こういう話はいろいろと出ております。出雲の大社の....