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霊魂不滅
「霊魂不滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霊魂不滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「かのように」より 著者:森鴎外
元子量の勘定が出来ないから、化学は成り立たない。精神学の方面はどうだ。自由だの、
霊魂不滅だの、義務だのは存在しない。その無いものを有るかのように考えなくては、倫....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
の個人性は永久の生命を有し、永遠の発展を成すということができるのである(ロイスの
霊魂不滅論を看よ)。神と我々の個人的意識との関係は意識の全体とその部分との関係で....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
義務と心得されている。 五 なおこの時代の野蛮人は、一般にごくお粗末な
霊魂不滅観を抱いていた。すなわち人が死んだ後、なお幾許かの間、生きているものと信....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
の夏から秋へかけてのながめをにぎわすことになっている。 この一|些事の中にも、
霊魂不滅の問題が隠れているのではないかという気がする。(大正十一年十一月、渋柿)....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
界がはっきりしない、その当座だけのものでありましょう。
彼は、どこぞでひとたび
霊魂不滅の説を吹きこまれてから、それが全く頭脳の中に先入していて、生きている人と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の生一本の鬱《ふさ》ぎ方を慰めるつもりの気休めだか知らないが、とにかく、こういう
霊魂不滅説を説いて聞かせたことがあります。 米友は、今もそれを、まともに思い出....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
突だった。一座の者は好奇の眼眸《まなざし》を彼に注いだ。
「本当にあなたは人間が
霊魂不滅の信仰を失ったら、そのような結果が生じるものと確信しておいでなのかな?」....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
死ぬ。さて死んだら何うなるか? 勿論肉体は腐って了う。しかし霊魂は存在する。これ
霊魂不滅説だ。その霊魂は何処にいるか? 霊魂の世界に住んでいる! そうして夫れ等....
「妖怪談」より 著者:井上円了
夕のことにはまいりませぬ)であります。なお、幽霊を話すには足りませぬ。どうしても
霊魂不滅ということを語らねばなりませぬ。ところが、この
霊魂不滅ということは哲学に....
「『偶像再興』序言」より 著者:和辻哲郎
て同意する。彼はそれに力を得てイエスの復活を説き立てる。哲学者は急に熱心になって
霊魂不滅の信仰が迷妄に過ぎないこと、この迷妄を打破しなければ人間の幸福は得られな....