霞の衣[語句情報] » 霞の衣

「霞の衣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

霞の衣の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
源氏物語」より 著者:紫式部
大臣は気づいたくらいである。 御息所の歌の紙へ、 このもとの雪に濡れつつ逆まに霞の衣着たる春かな と書いた。大将も、 亡き人も思はざりけん打ち捨てて夕べの霞....
棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
に今はこの世にはいられない。 私はとき折りこの画室で松の園生の栄える夢をみたり霞の衣につつまれて深山幽谷に遊んでいる自分を夢みたりする。 私は毎朝冷水摩擦を....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
て、 古い身の皮からそっくり抜け出しておしまいなすって、 新しい若々しいお力が、霞の衣の表に顕れておいでなさいます。 あの方にお教申すことをお許下さいまし。 ま....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
これに対し為世の『新後撰』『続千載』もまたよく為世の言説を裏書きする。 さほ姫の霞の衣冬かけて雪げの空に春はきにけり 為氏 まづ咲ける花とやいはん....