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霞網
「霞網〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
霞網の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
て有益鳥類|栖《す》を失い、ために害虫|夥《おびただ》しく田畑に衍《はびこ》り、
霞網などを大枚出して買い入れ雀を捕えしむるに、一、二度は八百疋捉えたの千疋取れた....
「鴫突き」より 著者:寺田寅彦
力を要するものであったように思う。網目はどのくらいの大きさであったか覚えないが、
霞網などよりはよほどがっしりしたものであったらしい。 明治三十四年の暮であった....
「死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
大杉明神の近くに、恐しい妖魔が住んでいるので有った。それに竜次郎は捕って、水鳥が
霞網に搦ったも同然、如何とも仕難くなったのであった。一と夏を其妖魔の家に心成らず....
「食指談」より 著者:佐藤垢石
た。老妻が麺棒を握って額から汗を流している間に、私は疎開のとき東京から持ってきた
霞網を麥田と菜畑との間に張って雀数羽を獲り、これを汁のなかへ入れて雀蕎麥を作った....