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露の世
「露の世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
露の世の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
も、最後の一句に突き当って、はっとした。越後獅子が憤慨したわけも、よくわかった。
露の世は
露の世ながらさりながら 誰やらの句だ。これは、いけないと思った。けれど....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
がしと申せし人、最愛の夫人に死別せしを悲しみ、その屍の姿を丹青に写し止め、電光朝
露の世の形見にせむと、心を尽して描き初めしが、如何なる故にかありけむ、その亡骸み....
「源氏物語」より 著者:紫式部
のこうした私に同情はしてくださるでしょうと思いました。 とまる身も消えしも同じ
露の世に心置くらんほどぞはかなき ですから憎いとお思いになることなどもいっさい....
「源氏物語」より 著者:紫式部
あったし、時もまた秋風の立っている悲しい夕べであったから、 ややもせば消えを争ふ
露の世に後れ先きだつ程へずもがな とお言いになる院は、涙をお隠しになる余裕もな....
「叔父と甥と」より 著者:岡本綺堂
ののきて筆の運びも自在ならず。 寂しさは絵にもかかれず暮の秋 あきらめは紋切形の
露の世や 絵を見れば絵も薄墨や秋の花 十二日、青山墓地にて埋葬のこと終る。この....