露の命[語句情報] »
露の命
「露の命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
露の命の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
と、一方から負けない気になって、 コレお半、ここは三条|愛宕道《あたごみち》、
露の命の置所《おきどころ》、草葉の上と思へども、義理にしがらむこの世から、刃《や....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
らい、破れあれたあばらやに住み野辺に生る若菜、水のきしに生る根せりなんかをつんで
露の命をささえたと云うためしもあるものですもの。もうおなびきなさい。私が自分で返....
「続堕落論」より 著者:坂口安吾
きものではない。 生々流転、無限なる人間の永遠の未来に対して、我々の一生などは
露の命であるにすぎず、その我々が絶対不変の制度だの永遠の幸福を云々し未来に対して....
「デモクラシーの要素」より 著者:新渡戸稲造
実際に尽したことも少なからぬ人であったが、過激党のために遂に断頭台に上らせられ、
露の命のまさに消えんとする時、「オオ自由よ、自由よ、幾多の罪悪が汝の名によりて行....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
しやがてまみゆるこのたびの正面の敵は、かつてない大軍のよし。またたたかいの慣い、
露の命はいつともはかり知れません。……折ふし年のさかい、東条の本営まで所用あって....