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露の身
「露の身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
露の身の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
もくだけて後ぞ心には
永く祈らん斗満の賑八十三老白里
死後希望
露の身を風にまかせてそのまゝに
落れば土と飛んでそらまで八十三....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
、低く粋な加賀節を歌いだした。
つとめものうき
ひとすじならば
とくも消えなん
露の身の
日かげしのぶの
夜な夜なひとに
遇うをつとめの
いのちかや
紅い唇....
「法然行伝」より 著者:中里介山
てゆくはわかれのはしなれど ふみわたすべきことをしぞおもふ 法然の返辞、
露の身はここかしこにてきえぬとも こころはおなじ花のうてなぞ 鳥羽の南の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
重囲のなかで、明日の望みはおろか、一命すらも、いつ北条の寝刃に会うやらと、日々が
露の身のおここちだった。 それが。今はわが世だ、都の秋だ、愉しまずして何の人生....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
三つを載せてこの篇を終ることにする。 魚積む舟の岸に寄る月 重辰
露の身の島の乞食と黒みはて 翁 次第にさぶき明暮の風 ....