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露伴
「露伴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
露伴の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
崇徳上皇の御陵のある白峰という阜陵《ふりょう》がある、上田秋成の『雨月物語』や、
露伴氏の作として、かなり評判のあった『二日物語』は、この白峰に取材がしてあるが、....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
た。 その中でも登坂と僕とは、最初に出遭った関係からか、またお互いに文学好きで
露伴と紅葉との優劣を論じ合ったりしていたせいか、一番近しくなった。ことに一緒に順....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
字舎風の軽妙洒脱な紀行文を書き『東京朝日』の続きものとして明日を楽しませた。幸田
露伴にも『枕頭山水』の名作があり、キビキビした筆致で、自然でも、人間でも、片っぱ....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
いたのである。 坪内氏が相当に尊敬せられていたのは文学士であったからで、紅葉や
露伴は如何に人気があっても矢張り芸人以上の待遇は得られなかったのである。団十郎が....
「鵞鳥」より 著者:幸田露伴
鵞鳥 幸田
露伴 ガラーリ 格子の開く音がした。茶の間に居た細君は、誰かしらんと思ったら....
「野道」より 著者:幸田露伴
野道 幸田
露伴 流鶯啼破す一簾の春。書斎に籠っていても春は分明に人の心の扉を排いて入込む....
「太郎坊」より 著者:幸田露伴
太郎坊 幸田
露伴 見るさえまばゆかった雲の峰は風に吹き崩されて夕方の空が青みわたると、真夏....
「貧乏」より 著者:幸田露伴
貧乏 幸田
露伴 「アア詰らねえ、こう何もかもぐりはまになった日にゃあ、おれほどのものでもど....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
四年の頃、西鶴の古本を得てから、私は湯島に転居し、『都の花』が出ていた頃紅葉君、
露伴君に私は西鶴の古本を見せた。 西鶴は俳諧師で、三十八の歳|延宝八年の頃、一....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
、文学上の批判がともすれば文章の好悪に囚われていた。例えば現時の文学に対しても、
露伴を第一人者であると推しながらも、座右に置いたのは紅葉全集であった。近松でも西....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
かり経ってから漸と用事が解った。その頃|村山龍平の『国会新聞』てのがあって、幸田
露伴と石橋忍月とが文芸部を担任していたが、仔細あって忍月が退社するので、(あるい....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の描写は婉曲に生温く、花やかな情味に富んでる代りに新らしい生気を欠いていた。幸田
露伴はかつて『浮雲』を評して地質の断面図を見るようだといったが、『其面影』は断面....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
馬らの古人の批評で、時文や文壇の噂には余り興味を持たなかった。どうかすると紅葉や
露伴や文壇人の噂をする事も時偶はあったが、舞台の役者を土間や桟敷から見物するよう....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
であると口を極めて激賞して、この恐ろしい作者は如何なる人物かと訊いて、初めて幸田
露伴というマダ青年の秀才の初めての試みであると解った。 翁は漢学者に似気ない開....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
籠すると、行いすます尼と出会う、これが昔のわが妻であったとかいう類で、これは幸田
露伴氏の『二日物語』にすばらしい筆つきで描かれているが、しかし西行のこととしては....