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露呈
「露呈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
露呈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
というものであった。 このへんから会議は、所謂《いわゆる》小田原評定的な調子を
露呈するに至った。無理もないことである。この連立方程式の答を出すには、方程式の数....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
ばかり、とたんに月は雲間を出でて、月光は水のように流れ、くぬぎ林はほのぼのと幹を
露呈してわが眼底に像を結んだ。わかりやすく言えば、月が出て、林が明るくなっただけ....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
、姿見に映った時とおなじであろう。真うつむけに背ののめった手が腕のつけもとまで、
露呈に白く捻上げられて、半身の光沢のある真綿をただ、ふっくりと踵まで畳に裂いて、....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
じないか――と皆でわあわあ、さも初路さんが、そんな姿絵を、紅い毛、碧い目にまで、
露呈に見せて、お宝を儲けたように、唱い立てられて見た日には、内気な、優しい、上品....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
新客、鍋で御酒――帳場ばかりか、立込むと出番をする。緋鹿子の襷掛けで、二の腕まで
露呈に白い、いささかも黒人らしくなかったと聞いている。 また……ああ惜しいかな....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
実に抗して現実の無意義と無内容とを観じようとすれば、現実はその骨骼ばかりの機構を
露呈して、かえっておれの無知を責めてかかる。おれはその背後に虚無を見る。おれには....
「多神教」より 著者:泉鏡花
、そのなせる事、神職の言の如し。両手を扼り、腰を押して、真正面に、看客にその姿を
露呈す。―― お沢 ヒイ……(歯を切りて忍泣く。) 神職 いや、蒼ざめ果てた、が....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
。荘重な歩みと、悲痛な表情をとり繕っているが、時として彼のまなざしは狡猾な輝きを
露呈する。……… しばらくは外で躊躇しているが、思い切ったように土間の敷居の所に....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
麗にあらわれた、大どよみの掛声に路之助|扮した処の京の芸妓が、襟裏のあかいがやや
露呈なばかり、髪容着つけ万端。無論友染の緋桜縮緬。思いなしか、顔のこしらえまで、....
「夫人利生記」より 著者:泉鏡花
の幅狭な帯をお太鼓に、上から紐でしめて、褪せた桃色の襷掛け……などと言うより、腕
露呈に、肱を一杯に張って、片脇に盥を抱えた……と言う方が早い。洗濯をしに来たので....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
よく見ると、まるの裸体……いや、そうでない。あだ白い脚は膝の上、ほとんどつけ根へ
露呈なのですが、段々瞳が定まると、真紅な紅羅の花を簪にして、柳条笹のような斑の入....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
鳥を抜いたのが、ちらちらと打水に影を映した。乱れた姿で、中形|青海波の浴衣の腕を
露呈に、片手に黒い瓶を抱き、装塩をしながら、撮んだ形を、抜いて持った銀の簪の脚で....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ッ子だって。」 また奇妙に、片袖をポンと肩に掛けて、多津吉の眉の前へ、白い腕を
露呈に、衝とかがみ腰に手を伸ばして、ばさりと巣を探る悪戯のように――指を伏せても....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ているな。
タレス
まだ色々に化けることを道楽にしているな。
(小人を
露呈せしむ。)
変形の神(驚く。)
光る一寸坊だな。まだ見たことがない....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
してその内情を暴露した自由党は、さらに、池田通産大臣の不信任にあって党内不一致を
露呈し、また多数党たる自己政党の総裁を懲罰委員会に付するがごとき、また不信任案上....