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「露月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

露月の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
って奉願上候《ねがいあげたてまつりそうろう》。拙者せがれ弥七郎儀、七年このかた芝露月町土偶師|泥斎《でいさい》方に奉公まかりあり候ところ、なんの子細あってか、昨....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
礼でございますが、お前さんは神田の親分さんじゃあございますまいか。わたくしは芝の露月町《ろうげつちょう》に鉄物渡世をいたして居ります大和屋十右衛門と申す者でござ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るめえが……」と、藤次郎も首をかしげていた。 鋳掛屋の庄五郎は隣り町の藤次郎と露月町《ろうげつちょう》の平七と三人連れで、きょうは川崎の大師河原へ日がえりで参....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
います」 「どこで貰った。正直に云え」と、吟味方の与力はかさねて訊いた。 「芝、露月町の山城屋から貰いました」 山城屋というのは其処でも有名の刀屋である。先月....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
」 熊蔵は又急いで出て行った。やがて引っ返して来て、それはみな磨きの白い皮で、露月町の柄巻師から質に取ったものだと報告した。泥鮫でないと聞いて、半七はすこし的....
俳諧瑣談」より 著者:寺田寅彦
認識」でありうる。そのためにはただ一面だけを固執する流派は少し困るかもしれない。露月の句に「薬には狸なんどもよかるべく」というのがある。狸も食ってみなければ味が....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
さいますので、それはマア有難う存じます」云い云い女は並んで歩いた。 柴井町から露月町、日蔭町まで来た時であったが、 「まあいいお体格でございますこと」不意に女....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
人』と呼んでいた。私は家族に連れられて、いずれも例の病人になって朝早くから、芝の露月町の知合いの薬屋へ行き、そこの二階で『唐人』の行列を待った。大変寒い日であっ....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
え。吾妻橋を渡って仲見世の中程から馬道の方へまがってちょッと小路をはいりますと、露月というちょッと奥まった待合風の宿がございます。奥さんは真ッ直ぐここへお這入り....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
…それに、あっしまで出しぬいて……」 「悪く思うな。……ちょうど、つい眼と鼻の、露月町《ろうげつちょう》の自身番にいたでな」 ゆっくりと盃をふくむと、 「千太....
アケビ」より 著者:牧野富太郎
た俳句もかずかずあるがその中に子規のよんだのに「老僧にあけびを貰ふ暇乞」がある。露月の句に「あけび藪へわれより先に小鳥かな」があり、李圃の句に「ひよどりの行く方....
子規居士と余」より 著者:高浜虚子
事件を列挙すると、 浅井|忠氏の紹介で中村|不折君が『小日本』に入社。 石井露月君が校正として『小日本』に入社。 斎藤緑雨君が何とかいう時代物の小説を『小....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
置き、間もなくそれを猿楽町に転じた。この猿楽町には子規居士も来るし飄亭、碧梧桐、露月、四方太などの諸君も熾んに出入するし、その『ホトトギス』が漸く俳句界の一勢力....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
ましょうか。 亀吉 そうですよ。どこからお出でなすった。 十右衛 わたくしは芝の露月|町で金物渡世をいたして居ります大和屋十右衛門と申す者で、親分さんにお目にか....
病牀苦語」より 著者:正岡子規
事もあり、しっかりとつかまえる事が出来んから、更に他日を待って詳論するであろう。露月はよほどわかりかけていてまだ少しわからぬ処がある。真面目な雅致のある方の句は....