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「露霜の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

露霜のの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
山かけの池の水さえ浅かれと ことしも来鳴をしの声かな 寒雁啼露霜のふかき汀の蘆のはに こゑもしをれて雁そ啼なる 春木 ....
風流仏」より 著者:幸田露伴
がらず、秋の夜|冷に虫の音遠ざかり行くも観念の友となって独り寝覚の床淋しく、自ら露霜のやがて消ぬべきを悟り、お辰|素性のあらまし慄う筆のにじむ墨に覚束なく認めて....
天守物語」より 著者:泉鏡花
(刀に手を掛く。) 夫人 鷹は第一、誰のものだと思います。鷹には鷹の世界がある。露霜の清い林、朝嵐夕風の爽かな空があります。決して人間の持ちものではありません。....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
ば「道心の起りは花の蕾む時」といったような、髪を剃る前後の複雑した感覚、或いは「露霜の小村に鉦を叩き入る」という念仏旅行者の物悲しさ、さては万日千日の群衆心理、....