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青くなる
「青くなる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青くなるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
せると円くなってそれに電柱や信号標もついていて信号標のあかりは汽車が通るときだけ
青くなるようになっていたんだ。いつかアルコールがなくなったとき石油をつかったら、....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
はまた質問を掛ける。鯉は躍《おど》る。蓮《はす》は芽《め》を吹く、芝生はしだいに
青くなる、辛夷《こぶし》は朽《く》ちた。謎の女はそんな事に頓着《とんじゃく》はな....
「猿小僧」より 著者:萠円山人
おうではないか」と評議していると云うのであった。 これを聞くと猿共は、赤い顔が
青くなる程驚いていろいろ相談をしたが、何しろ喧嘩《けんか》ずくでは狼に敵《かな》....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
新聞の青インクが生かわきなので、帯封をするたびに、腕から手がいれずみのように
青くなる。大正天皇と皇太子の写真が正面に出ている。大正天皇は少々気が変でいらっし....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
ょく》を取ったあの男を、いつまで、あのまま放って置くのですよう、先生」
飲めば
青くなる方の平馬は、お初の言葉に、目を釣るようにして、
「拙者だとて、あやつを、....
「マードック先生の『日本歴史』」より 著者:夏目漱石
起らないのである。丁度|葉裏《はうら》に隠れる虫が、鳥の眼を晦《くら》ますために
青くなると一般で、虫自身はたとい青くなろうとも赤くなろうとも、そんな事に頓着《と....
「泣虫小僧」より 著者:林芙美子
ってのはねえ……ほら、海の水だって掬《すく》ってみると青くないけど、どっさりだと
青くなるじゃないか、ねえ、お前のその鼻水もそうだよ……」 啓吉はずるりと鼻汁を....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
ていた。そばで、トラ十の雑言をきいている房枝の方が、腹が立って、しらずしらず顔が
青くなるほどだった。 曾呂利が、一つ男らしく立って、口先だけでも、トラ十をがー....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
のである。人間の一部分である処の指が一本もし道路に落ちていたとしたら、われわれは
青くなる。テーブルの上に眼玉が一個置き忘れてあったとしたら、われわれは気絶するか....
「最古日本の女性生活の根柢」より 著者:折口信夫
に載せて搬んだりする。男は友だちを談うて、花嫁のありかをつきとめるために、顔色も
青くなるまで尋ね廻る。もし、三日や四日で見つかると、前々から申し合せてあったもの....
「人魚のひいさま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
よ。いわば、あのみどり色したあしのようなもので、いちど刈りとられると、もう二どと
青くなることがない。そこへいくと、人間にはたましいというものがあって、それがいつ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
金だ。」とフォーシュルヴァンは言った。
墓掘り人は草色になった。青白い男が更に
青くなると、草色になるものだ。
「何ということだ!」と彼は叫んだ。「十五フランの....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
のめなくなるのだ。そういう時には、真ッ赤になるのである。ふだんは、酔えば酔うほど
青くなる。けっして赤くはならない。私が赤くなるのは一滴ものめなくてムカムカ吐き気....
「探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
から、それに大した真珠の頸飾りを新調したというから、わしにピストルを向けられたら
青くなるだろう。それから塩田夫人とお前と、この四人位でいいだろう。 久子――そ....
「私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
ったのでおどしてやった。 彼はまた菜っ葉のように蒼くなった。こういう荒くれ男が
青くなるのは、見ている者には実に愉快なものだ。 「だが」と私はすっかり勝利者の優....