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青島
「青島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青島の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
うまく行かない。そういう連中が、ここへ這入りこんでいた。 彼等は、大連、奉天、
青島、天津などを荒しまわっていた。常にニヤ/\している、顔にどっか生殖器のような....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
二 ホンコンと九竜 夜の八時過ぎに呉淞を出帆した。ここから乗り込んだ
青島守備隊の軍楽隊が艫の甲板で奏楽をやる。上のボートデッキでボーイと女船員が舞踊....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
は香月《かつき》から歩いて来る駄菓子屋で、可愛い十五の少女であったが、間もなく、
青島《チンタオ》へ芸者に売られて行ってしまった。「ひろちゃん」干物屋の売り子で、....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
言葉を何遍も聞いたような記憶がある。 いつか海洋博物館での通俗講演会でペンクが
青島の話をしたとき、かの地がいかに地の利に富むかということを力説し、ここを占有し....
「雑記(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
を膝の上に立てたり倒したりしながら大きな声で話していた。四万円とか、一万坪とか、
青島とか、横須賀とかいう言葉が聞こえた時に私の頭にはどういうものかさっき見た総持....
「落合町山川記」より 著者:林芙美子
て、私は一人で支那に遊びに行った。ハルピンや、長春、奉天、撫順、金州、三十里堡、
青島、上海、南京、杭州、蘇州、これだけを約二ヶ月でまわって、放浪記の印税はみんな....
「北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
して、或は厳しい眼を向け、或は優しい眼を向ける。 * ここでまた、
青島の都市に飛ぼう。
青島は、都市のなかでのハイカラなインテリ青年である。煉瓦....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
青島水族館は全く名ばかりのちっぽけなものであるが、ここの硝子の水槽のなかに、ウマ....
「ピンカンウーリの阿媽」より 著者:豊島与志雄
由。私はいま逆に、こちらから彼方を偲ぶのである。 ※山の麓の小さな半島の先に、
青島の町がある。煉瓦とコンクリートと赤瓦との建物、舗装しつくされた街路、アカシア....
「碑文」より 著者:豊島与志雄
の土地に第二第三の夫人たちがいるとの噂もありました。また、済南の紅卍字教の母院と
青島の后天宮によくお詣りをするとの噂もありました。 崔之庚が自慢にしているもの....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
名、生蕃) │ 戸部 (諢名、ドモ又) ├若き画家 瀬古 (諢名、若様) │
青島 ┘ とも子 モデルの娘 処 画室 時 現代 気候....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
那一切の諸詩人がその詩の中に、夥だしい迄に楊花を詠った理由を知ったが、北支へ来て
青島(大連へ来る前に僕は
青島へも立ち寄ったのだよ)その
青島や大連の、この中央公園....
「支那の思出」より 著者:国枝史郎
私が支那へ行ったのは満洲事変の始まった年の、まだ始まらない頃であった。 上海、南京、蘇州、杭州、
青島、旅順、大連、奉天と見て廻った。約一ヶ月を費した。 汽船は秩父丸であった。....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
音でもきいたら、背中がゾクゾクしてくるからな。」 健の隣りで話している。――「
青島」で右手がきかなくなってから、働くことも出来ず、半分乞食のような暮しをしてい....