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青年
「青年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
がありましたっけ。
「三浦は贅沢《ぜいたく》な暮しをしているといっても、同年輩の
青年のように、新橋《しんばし》とか柳橋《やなぎばし》とか云う遊里に足を踏み入れる....
「彼」より 著者:芥川竜之介
彼の恋愛を打ち明けられた。突然?――いや、必ずしも突然ではなかった。僕はあらゆる
青年のように彼の従妹《いとこ》を見かけた時から何か彼の恋愛に期待を持っていたのだ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
。長江《ちょうこう》に臨んだ古金陵《こきんりょう》の地に、王生《おうせい》と云う
青年があった。生れつき才力が豊な上に、容貌《ようぼう》もまた美しい。何でも奇俊《....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
き出したりした。
神経にさわることはそればかりではなかった。午後には見知らない
青年が一人、金の工面《くめん》を頼みに来た。「僕は筋肉労働者ですが、C先生から先....
「黄粱夢」より 著者:芥川竜之介
せい》は、じれったそうに呂翁の語《ことば》を聞いていたが、相手が念を押すと共に、
青年らしい顔をあげて、眼をかがやかせながら、こう云った。
「夢だから、なお生きた....
「校正後に」より 著者:芥川竜之介
じめな読者をかなり持っているそうだ。そうしてその人たちの中には、創作に志している
青年も多いそうだ。ひとり新思潮のためのみならず、日本のためにも、そういう人たちの....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
、埃《ほこり》だらけの硝子《ガラス》窓の中にはずんぐりした小倉服《こくらふく》の
青年が一人、事務を執《と》っているのが見えました。
「あれですよ。半之丞の子と言....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
。――その楫棒《かじぼう》の先へ立つが早いか、彼は両手を挙げないばかりに、車上の
青年へ声をかけた。
「兄さん!」
車夫は体を後《うしろ》に反《そ》らせて、際《....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
はいよいよ結構です。厨川《くりやがわ》博士《はかせ》の「近代恋愛論」以来、一般に
青年男女の心は恋愛至上主義に傾いていますから。……勿論近代的恋愛でしょうね?
....
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
「ホトトギス」に御無沙汰をし出した。それでも蛇笏には注意していた。或時句作をする
青年に会ったら、その
青年は何処かの句会に蛇笏を見かけたと云う話をした。同時に「蛇....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
れを見ていると私の双の眼に泪が一ぱい涌いて来た。その手紙は私のいちばん親しかった
青年時代の友から来たものだった。彼は私が大いに期待をかけていた親友だった。やさし....
「初雪」より 著者:秋田滋
広い男で、物わかりは余りいいほうではなかったが、根が陽気な質で、見るからに逞しい
青年だった。 この縁談には彼女のあずかり知らぬ財産目あての理由があった。本心が....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
タリア、スイス、オーストリア、ドイツを巡った。 ファラデーはこのとき二十二才の
青年で、最も印象をうけ易い年頃であったから、この旅行より得たものは実に莫大で、単....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
男はあの若い女の許嫁なのだな) 彼はそう思った。 しかし彼には、この男に似た
青年にむかしどこかで出会ったことがあるような気がしたので、その日は夕がたまで、自....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
ある。 生活に追い立てられて旅に出た次兵衛が、纔に温まった懐をおさえて、九州の
青年の多くが、その青雲を志し成功を夢みて、奔流する水道を、白波たつ波頭を蹴散らし....