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「青年団〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青年団の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
した。狭い往来には人々が大勢《おおぜい》道幅一ぱいに集っていた。のみならず××町青年団と書いた提灯《ちょうちん》が幾つも動いていた。僕は従姉たちと顔を見合せ、ふ....
年末の一日」より 著者:芥川竜之介
坂《どうざか》の往来もふだんよりは人あしが多いらしかった。門に立てる松や竹も田端青年団詰め所とか言う板葺《いたぶ》きの小屋の側に寄せかけてあった。僕はこう言う町....
空中墳墓」より 著者:海野十三
じっと見つめていた。天文台の内外は、少しずつ騒がしくなって来た。警官隊や、附近の青年団などがやって来て、私の部下と懸命に争っているのであろう。この調子では、根賀....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
賽ころの目に懸けられているのだ! 警戒管制が敷かれると、訓練された在郷軍人会、青年団、ボーイ・スカウトは、直ちに出動した。 一番目覚ましい飛躍を伝えられたの....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
はきれいで薄曇りの空を逆に映して居り、堀の縁には桜の若木が並木に植付けてあって、青年団の名で注意書きの高札が立っていた。 「みんな几帳面だなあ」規矩男は女性の問....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
気分にもなれず、花を生けるような物も具えていないので、さきごろの天長祝日に町内の青年団から避難者に対して戸毎に菊の花を分配してくれた時にも、その厚意を感謝しなが....
火星兵団」より 著者:海野十三
のことだった。 「もしもし、千蔵さんがどうかしたのですか」 新田先生は、一人の青年団服の男に声をかけた。その男は、けげんな顔をして、新田先生の顔をながめていた....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
おお、向うに火が見えるぞ」 近づいてみると、それは町の辻に設けられた篝火です。青年団員やボーイスカウトの勇しい姿も見えます。――警官の一隊がバラバラと駈けて来....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
げて下さーアい」 「風下へ行っちゃ駄目ですよオ、戸山ヶ原の方へ避難しなさアーい」青年団員は、声を嗄らして、沈着な警報をつづけた。 「おお、青年団がいるなッ。毒瓦....
空襲警報」より 著者:海野十三
」 コレラになっては大変だ。漬物屋へ徳利をもって梅酢を買いに走ってゆく男や女。青年団は、倉庫を開いて、漂白粉をバケツに詰めては、エッサエッサと夜の町の井戸を探....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
が、人間に好奇心というものがある以上、どうもそのままには捨て置かれないので、村の青年団が三、四人ずつ交代で探険に出かけているが、いまだにその正体を見いだすことが....
あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
、洵にお伽噺の世界みたいです。それから守護神というのが附いて居って、この守護神は青年団の団長みたいに、沢山後からやって来る霊の世話をする。死んだ当時は非常に世の....
十番雑記」より 著者:岡本綺堂
う気分にもなれず、花を生けるような物も具えていないので、先ごろの天長祝日に町内の青年団から避難者に対して戸ごとに菊の花を分配してくれた時にも、その厚意を感謝しな....
」より 著者:岡本綺堂
て、炉に枝をくべている。おつやは太吉に茶を飲ませている。梟の声。下のかたより村の青年団員二人、詰襟の洋服に巻ゲートルの姿にて、灯を入れない提灯を持ちて出づ。) ....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
慮して次の車へ移ることにした。しかしそれから後というものは、とまる駅とまる駅に、青年団や、小学校の生徒たちや、婦人会の上っ張りをまとった女達が行儀よく整列してい....