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青書
「青書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青書の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野分」より 著者:夏目漱石
た》の中に喪家《そうか》の犬のごとく歩む二人は、免職になりたての属官と、堕落した
青書生と見えるだろう。見えても仕方がない。道也はそれでたくさんだと思う。周作はそ....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
痛を感ずる間も無きうちに事切れたりと見定むるとも其一方が然らずと云わば何とせん、
青書生の余が言葉は斯る医官の証言に向いては少しの重みも有る可きに非ず、斯思いて余....
「謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
者を殺し得ずしてかえって夥しい騒擾の種子を蒔いた。諸君は謀叛人を容るるの度量と、
青書生に聴くの謙遜がなければならぬ。彼らの中には維新志士の腰について、多少先輩当....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
んだ。
彼は言葉に窮したのであった。はじめて開拓使庁に乗りこんだとき、堀盛なる
青書生のあの役人が最初に云った言葉が、「狭い、狭い――」という頭からの否定であっ....
「ほうき一本」より 著者:宮本百合子
う言葉は、きょうのわたしたち人民の神経へは、つよく響いた。勤労者に白書を出して、
青書や黒書はどういうひとたちに向って出しているのか、とききたい気もした。 二十....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
れてならなかった。 しかし劇界の風雲変化は、とてもわたしらのような十七や十八の
青書生が想像し得べき限りではなかった。そのあいだに局面はどう展開したのか知らない....
「三国志」より 著者:吉川英治
。しかし誰ひとり陸遜に服しはしない。むしろ来た時よりも、憤懣を内にふくんで、 「
青書生めが、急に権力をもつと、ああしてやたらに威張ってみたくなるのだろう」 な....