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青月
「青月〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青月の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
まれていたものは、三日月形の三寸あまりの刀傷なのです。それも冴《さ》え冴えとした
青月代《あおさかやき》のりりしい面に深くぐいと抉《えぐ》り彫られて、凄絶と言うか....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
を引いて、いち夜妻のその一夜代が、ただの十六文だというのだ。 されば、退屈男の
青月代《あおさかやき》も冴え冴えとして愈々青み、眉間《みけん》に走る江戸名代のあ....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、その人体を子細に見調べました。年のころは三十一、二。羽織はかまに幅広の大小、
青月代《あおさかやき》を小判型にぐっとそりあげたぐあいは、お奉行からのお差し紙に....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
っているのです。むろん、今の目まぜは、あっちの五分月代《ごぶさかやき》とこっちの
青月代《あおさかやき》と、別人か同一人か、あっちにあの御家人がいたかどうか、それ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ながらも、京弥の目はたえず十人の身辺へそそがれました。 ひと剃り、ふた剃りと、
青月代に変るにつれて、江戸に名代の眉間傷も次第にくっきりと浮き上がりました。 ....
「陽炎座」より 著者:泉鏡花
コトン、コトンと棒を突く。 「や、これ、太吉さん、」 と差配様声を掛ける。中の
青月代が、提灯を持替えて、 「はい、はい。」と返事をした。が、界隈の荒れた卵塔場....