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青木
「青木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片恋」より 著者:芥川竜之介
かぼ》れだったんじゃないか。
志村の大将、その時分は大真面目《おおまじめ》で、
青木堂へ行っちゃペパミントの小さな罎《びん》を買って来て、「甘いから飲んでごらん....
「死後」より 著者:芥川竜之介
中に白菊が幾鉢も置いてあった。僕はその店をちらりと見た時、なぜか「ああ、Sの家は
青木堂の支店だった」と思った。
「君は今お父さんと一しょにいるの?」
「ああ、こ....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
えている。また小さい借家にいても、二、三坪の庭に植木屋を入れ、冬などは実を持った
青木の下に枯れ松葉を敷かせたのを覚えている。 この「お師匠さん」は長命だった。....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
う、一時間半、二時間にもなる」と、正ちゃんが時計を見て口を出した。 「また、あの
青木と蕎麦屋へ行ったのだろう」お君が長い顎を動かした。蕎麦屋と聴けば、僕も吉弥に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
夫、安藤紀三郎、井田磐楠、菊地武夫、水野錬太郎 ◯本多熊太郎、天羽英二、谷正之、
青木一男、藤原銀次郎、星野直樹、池田成彬、松坂広政、中島知久平、岡部長景、桜井兵....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
ろが赤黒く染《そま》っているが、血がこびりついているんじゃないのかい」 書記の
青木が、とがった口吻《くちぶり》から、気味のわるい言葉を次々に吐《は》いた。立合....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
も、雪が住んでいるばかりだ。やっと一軒人の住んでる家を見つけて道を聞いた。ここは
青木山というところだそうだ。高湯へこの先の深い沢を越せば、たいしたこともないらし....
「豆潜水艇の行方」より 著者:海野十三
もっとも、豆潜水艇という名は、この豆潜水艇の発明者であり、これをつくりあげた
青木学士がつけた名前ですが、その
青木学士と大の仲よしの水上春夫少年は、これを豆潜....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
…… 第二景 夢の中の模擬試験 音楽。夢の曲(トロイメライの如く) 受験生
青木 はて見なれない所だなあ。どうして僕は今ごろ、こんな野原を歩いているんだろう....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
中八九ありという。これ実に奇怪といわざるべからず。さきごろ埼玉県北足立郡中野村、
青木氏の報知を得たれば、氏の実験の始末を左に掲げて、その一例を示さん。 (前略)....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
の内閣の智嚢といわれた文相森有礼であった。森は早くから外国に留学した薩人で、長の
青木周蔵と列んで渾身に外国文化の浸潤った明治の初期の大ハイカラであった。殊に森は....
「可愛い山」より 著者:石川欣一
登り切ると、ヒョイと中綱湖が顔を出す。続いてスコットランドの湖水を思わせるような
青木湖、その岸を走っている時、向うにつき出した半島の、黒く繁った上に、ポカリと浮....
「狐」より 著者:岡本かの子
満足しとるのか。佗しそうだな。 ――割合いに楽しいのだ。 ――当時和漢洋の学者、
青木昆陽先生の高弟で、天文暦法の実測にかけては、西川正休、武部彦四郎も及ばんとい....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
血の雨の降る大乱闘になろうという時、救いの神ともいうべき警官が現われ平野警察署長
青木重臣君(のちの平沼内閣書記官長、愛媛県知事)の命令で、労使ともに検束されてし....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ので遂に承諾し、山王ホテルの星野氏の室で会見した。先方は星野氏の他に賀屋、石渡、
青木の三氏がおられた。賀屋氏が、まず日本財政につき説明された。それは約束と違うと....