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青札
「青札〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青札の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「バルザックの寝巻姿」より 著者:吉行エイスケ
ました。そこでは黒百合のような貴婦人が、オペラバッグから紙幣束を出して、百|法の
青札を買い、二十歳にもならないしとやかな娘が、赤札に自分の運命を賭けているのです....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
だ。半裸体のもおれば、洋服を着ているのもいる。 殊勲者の方は、同じ番号のついた
青札を手に持っていた。そして彼等はお互に、自分の捕らえたカワカミこそ本物で、貴様....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
た。 「話では、すまないことなんだよ……あいつらが集めていた赤札(軍票ドル)を、
青札(本国ドル)と換えてやったら、それがガン札だなんて、ムチャな言いがかりをつけ....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
僧や、ここへ来い《ギャルソン・ヴィヤン・イシイ》!」と、けたたましく連呼したが、
青札《ジュットン》は急につんぼにでもなったのか、泰然自若として身動き一つするでも....