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青洟
「青洟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青洟の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
く小学校ゆえ君枝を自身俥に乗せて河童路地へ連れて戻ると君枝は痩せて顔色がわるく、
青洟で筒っぽうの袖をこちこちにして、陰気な娘だった。 両親のないことがもう子供....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
、ふッと気が附くと、先刻《さっき》から側《そば》で何処かの八ツばかりの男の児が、
青洟《あおばな》を啜《すす》り啜り、不思議そうに私の面《かお》を瞻上《みあ》げて....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
私は若い頃から、衰頽の期間にいつも洟汁が流れて悩む習慣があった。
青洟ではなく、透明な粘液的なものであった。だから蓄膿症だと思ったことはない。然し....
「金狼」より 著者:久生十蘭
こんな羽目にはならなかったんだ。善因善果、悪因悪果、早く絞首台へ追いあげられて、
青洟《あおばな》をたらして往生しろ。……じゃそろそろ出かけようか。言いたいだけを....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
い気持がした。 その恐い気持のうちには、少年時分の先入主が多分にあった。又八も
青洟を垂らし、武蔵もまだ八ツか九ツ頃の悪戯ざかりの当時、村の桑畑や本位田家の台所....
「わが町」より 著者:織田作之助
経ち、間もなく小学校ゆえ君枝を河童路地へ連れて戻ると、君枝は痩せて顔色がわるく、
青洟で筒っぽうの袖をこちこちにして、陰気な娘だった。両親のないことがもう子供心に....