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青物屋
「青物屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青物屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一足お先に」より 著者:夢野久作
言葉付きこそ少々|生温くなっているけれども、生れは生っ粋の江戸ッ子で、親ゆずりの
青物屋だったそうであるが、女道楽で身代を左前にしたあげく、四五年前に左足の関節炎....
「青年」より 著者:森鴎外
。 門ごとに立てた竹に松の枝を結び添えて、横に一筋の注連縄が引いてある。酒屋や
青物屋の賑やかな店に交って、商売柄でか、綺麗に障子を張った表具屋の、ひっそりした....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
くなり、そいつが言うには、竜太夫という御師《おし》のところへ行って、江戸品川宿の
青物屋大阪屋のうちより抜参りに来たが、かくの次第ゆえ泊めてくれろと言うがいい、そ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
ファシストの多いことよ! 老人の手、青年の手、労働者の手、警官の手、通行人の手。
青物屋は、野菜の車を停めて手を上げ、その野菜の山の上から、
青物屋の伜が手を上げ、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
ンパルナスがやってきたサン・タントアーヌ街の方へ向かって、その時分市場の方へ行く
青物屋の長い車の列の間を右左にぬけて、急いで進んでいった。
青物商らは、馬車の....
「青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
た。 「ところで、御主人、日曜にロンドン見物に来た田舎者の帽子じゃああるまいし、
青物屋の正札が入れ違ってるなあ、一体どうした訳なんです? でなけりゃ、私にもはっ....
「犠牲者」より 著者:平林初之輔
黒い影がつきまとって見えるものだ。アナトール・フランスのかいたクランクビュという
青物屋と同じ待遇を彼等は世間から受けなければならんのだ。最後に、本人はまだ知らず....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
房に反対された。玄正の反対もまた絶対だった。 拠所《よんどころ》なく西黒門町の
青物屋八百春へ奉公にだしてやった。 二日……三日……四日。 何事もなかった。....