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青痣
「青痣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青痣の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
れはフランスの通俗小説であった。主人達の目を掠めて、頬骨の高い、鼻の低いおでこに
青痣のついた小僧ゴーリキイは皆の留守の間に、或は夜、窓際で月の光で読もうとした。....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
かかった。村人のうちには、歯のかけた者、肋骨《ろっこつ》の折れた者、瘤《こぶ》や
青痣《あおあざ》ができた者があるばかりで、大した害も被っていなかった。しかし兵士....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ね。そのかわり、夢中になって、じぶんの腕をつねっていたので、そこんところに大きな
青痣《あおあざ》ができましたわ。 二人が料理場を出て行きますと、あたしは、泥棒....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
れ》に押し落とされて、下の岩角でお尻をぶったらどうするつもりだね。そんなところへ
青痣《あおあざ》をつけて、どうしてのめのめ日本へ帰られるものか。それから僕だって....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
むっくりもり上って居る彼女の二の腕の肉に、烙《や》きつけられたような、蛇のような
青痣を見てしまった。 二人は一寸の間まったく黙った。 「清三さんは、あなたをそ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
「……やっ?」 権之助がふと仰ぐと、向いの崖の上に、左の眼の上に腫れ上がった
青痣のある山伏の顔が見えた。その痣は、ゆうべ金剛寺の渓川から、伊織の投げた石つぶ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ところが、おれがさっき、斜めに寄ってさし覗いたら、左の瞼のあたりに、うすくこう、
青痣があった。……だから思い止まれといったのに、きさまはどこまで諦めぬ」 「間違....
「鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
「権、この野郎は親方か?」と死体を指して赤星が言った。 「親方なもんか、これや
青痣の吉公ッて奴だ。親方は別にあらア」 「親方は何んて奴だ?」 「知らねえよ」 ....