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青糸
「青糸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青糸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「竜」より 著者:芥川竜之介
子《えぼし》の波をざわめかせて居るのでございます。と思うとそのところどころには、
青糸毛《あおいとげ》だの、赤糸毛《あかいとげ》だの、あるいはまた栴檀庇《せんだん....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
を浮かべたような湖《みずうみ》の上を吹き渡って来る昼の風も、たもと涼しくなった。
青糸毛《あおいとげ》の牛車《くるま》が三井寺の門前にしずかに停まると、それより先....
「千鳥」より 著者:鈴木三重吉
話だ」と言って、二つの板紙の筒を持って出てくる。筒の底には紙が張ってあって、長い
青糸が真ん中を繋いでいる。勧工場で買ったのだそうである。章坊は片方の筒を自分に持....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
る事は間違いないようである。すなわちこの毒を検するに彩糸を以てす。黒糸を黄化す、
青糸を赤変す。綾羅錦繍触るるもの皆色を変ず。粒化して魚目に擬し、陶壺中に鉛封す。....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
男だ。人の背中に背負われていた。衣裳の胸に刺繍があった。それを見て俺は仰天した。
青糸で渦巻きが刺繍られていたんだ。白糸で白狐が刺繍られていたんだ。水狐族めの紋章....
「促織」より 著者:田中貢太郎
を上書した。 その虫がすでに宮中に入ると、西方から献上した蝴蝶、蟷螂、油利撻、
青糸額などいう有名な促織とそれぞれ闘わしたが、その右に出る者がなかった。そして琴....