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青藍
「青藍〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青藍の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
った。テレーズの人形は身長五尺五、六寸ばかりの蝋着せ人形で、格檣型の層襞を附けた
青藍色のスカートに、これも同じ色の上衣を附けていた。像面からうける感じは、愛くる....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
トはナイル河畔に、数千年の昔から横たわっているスフィンクスの鼻の表現であります。
青藍色に澄み切った大空の燦爛たる烈日の下に燃え上る褐色の沙漠の一端、暗黒の大陸を....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
表して、竜燈……といっては少し冥い。しかり、明星の天降って、梁を輝かしつつ、丹碧
青藍相彩る、格子に、縁に、床に、高欄に、天井一部の荘厳を映すらしい。 見られよ....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
んだ富樫政親の姿が、その折とうとう浮いてこなかったことであった。 その池は深く
青藍色の沈んだ色を見せて、さざ波一つ立たない日は、いかにもその底に深い怨恨に燃え....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
しは、一町とは離れぬ上手に、太くもない木組みがふらふらになって残っていた。其下は
青藍色の迅流が対岸に斜に横たわる大岩床の表面とすれすれに駛走している。川幅は五間....