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青蘆
「青蘆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青蘆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
いながら両国の橋を通った時にも、大川は今のごとく、船宿の桟橋《さんばし》に、岸の
青蘆《あおあし》に、猪牙船《ちょきぶね》の船腹にものういささやきをくり返していた....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
。 蒼空は培養硝子を上から冠せたように張り切ったまま、温気を籠らせ、界隈一面の
青蘆の洲はところどころ弱々しく戦いている。ほんの局部的な風である。大たい鬱結した....
「小さな旅」より 著者:富田木歩
葉になって一片の落花さえ止めない。俥は家路へ真っ直ぐに辿る。私はふと小松島附近の
青蘆が見たくなったので「家につくまでに暮れるでしょうか」と訊くと良さんは「暮れま....
「読書遍歴」より 著者:三木清
の本のいくつかの文章は暗誦することができた。そして自分でさらに『青山白雲』とか『
青蘆集』とかを求めて、同じように熱心に読んだ。冬の夜、炬燵《こたつ》の中で、暗い....
「悪因縁の怨」より 著者:江見水蔭
ッて、名代の親孝行で御座います」 そう説明している間に、早や船は岸のスレスレに
青蘆を分けて着いた。 青い二ツ折の編笠に日を避けていた。八幡祭の揃いらしい、白....