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青野
「青野〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青野の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
の野呂玄丈や、山形侯の医官安富寄碩、同藩の中川淳庵、蔵前の札差で好事の名を取った
青野長兵衛、讃岐侯の浪人平賀源内、御坊主の細井其庵、御儒者の大久保水湖などの顔が....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
った。幸村是非にと云うたので、昌幸曰く「東西手切れとならば、軍勢を率いて先ず美野
青野ヶ原で敵を迎えるのだ。しかし、それは東軍と決戦するのではなく、かるくあしらっ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ていて、晩年のしたくに余念もない。六十六歳の声を聞いてから、中新田へ杉苗四百本、
青野へ杉苗百本の植え付けなぞを思い立つ人だ。 「お玉、お風呂を見てあげな。」 ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
去るものがある。諸道具を土蔵に入れるものがある。大切な帳面や腰の物を長持に入れ、
青野という方まで運ぶものがある。 旧暦十一月の末だ。二十六日には冬らしい雨が朝....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
的な批評家を小林秀雄達とするのは一応判るが、心理と論理との間を飛びまわる批評家を
青野季吉と大森義太郎とだとするのはよく判らない。第一正にこの点で
青野と大森との間....
「死までを語る」より 著者:直木三十五
。笑画の小間物屋番頭忠八みたいな宮島新三郎、その外、田中純、西条八十、村山至大、
青野季吉、保高徳蔵、細田源吉、細田民樹。 このクラスだけで、評論、プロ文学、詩....
「青い眼の人形」より 著者:野口雨情
犬が行つてしまふと 河原の籔に 首だけ出して あつち こつち見てた
青野の森 あるとし、わたしの生れた村の田甫《たんぼ》の狐が隣村の
青野の森へお嫁に....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ているが、もしそうした小説に於て、「私」という言葉の代りに「彼」を置き、もしくは
青野三吉という他人の固有名詞を入れ換えたら、単にそれだけの文字の相違で、主観小説....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
自由主義部面はすでに多くの人が之を注目している。或いは「文学に於ける自由主義」(
青野季吉氏)とか、或いは「精神的な自由主義」(大森義太郎氏)とか、云われている。....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
モーラリティーに基いて通俗性を分析すべき方向からは大分縁遠くなるだろうと思うが(
青野季吉は、思想・論理・主張・叫び・感激・の欠乏を文学の通俗性の要素として数えて....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
象だ。 この文章又は例の「要項」の摘要に対する批評は山川均氏(『中央公論』)や
青野季吉氏(『読売』)等の「左翼民主主義者」達から、相当コッピドク敢行されている....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
飼の帰路につくところを見た。しばらく行くと汽車はドナウの直ぐ傍を通った。ドナウは
青野と畑と丘の間を極めて平淡にながれて居る。「ははあ。だいぶ細くなって来たな」こ....
「白蛾」より 著者:豊島与志雄
切られて耕作され、麦の葉が風にそよぎ、豆類の花が咲き、雑草が伸びていました。その
青野の彼方に、走る電車の窓や道行く人の姿が見えました。朝早く湯屋に行く時など、近....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
聞録を混じているので、非常に面白い。 ファラデーはロンドンに育ったから、市外の
青野を見ていたばかりで、小山を山岳と思い、小石を岩石と思っていたという次第である....
「文芸評論の方法について」より 著者:戸坂潤
在依然として日本の文芸評論界を支配していることは、公平に見て真理である。 まず
青野季吉と森山啓とは或る意味での双璧だろう。と云うのは、二人とも最近著しく印象追....