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青錆
「青錆〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青錆の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
て製作中と伝えられおりし同校長の頌徳寿像《しょうとくじゅぞう》の、塵埃《ちり》と
青錆とに包まれたる青銅胸像が、白布に包まれたるまま同下宿、森栖氏専用の押入中より....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
お困りで、) と錠前の寸法を当りながら、こう見ますとね、新聞のまだ残った処に、
青錆にさびた金具の口でくいしめた革鞄の中から、紫の袖が一枚。…… 袂が中に、袖....
「多神教」より 著者:泉鏡花
道具、紅、白粉。おお、お鉄漿、可厭なにおいじゃ。……別に鉄槌、うむ、赤錆、黒錆、
青錆の釘、ぞろぞろと……青い蜘蛛、紅い守宮、黒|蜥蜴の血を塗ったも知れぬ。うむ、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
という一文銭を保存していると申しまして、此処に持参したものを貸してくれました。(
青錆となった古銭の破片二、三を示す) 私もその当時の職掌がら、多少お世話もし、....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
縁の石塔の累々としたあいだに、鐘搗堂をうしなったつり鐘の雑草にうもれていたずらに
青錆びているのをみるだろう。――門もなければ塀もなく、ぐず/\にいつか入りこんで....