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「青雲の志〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青雲の志の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
竹青」より 著者:太宰治
えかねる事があって、それから三年目の春、またもや女房をぶん殴って、いまに見ろ、と青雲の志を抱いて家出して試験に応じ、やっぱり見事に落第した。よっぽど出来ない人だ....
復讐」より 著者:夢野久作
する想像は、よく正確な推理と混同され易いものですからね……甥の当九郎はホントウに青雲の志を懐いていたので、そのまま一直線に外国へ行ってしまって、この方面には全然....
自叙伝」より 著者:大杉栄
で、三男の父は一時お寺にはいって坊主になっていた。が、西南戦争が始まって、初めて青雲の志を抱いて、お寺を逃げ出して上京した。 そしてまず教導団にはいって、いっ....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
不利な所がある。 庄司署長にした所で、当時は何と云っても三十を少し出た許りで、青雲の志に燃えている時だ。一体日本の教育は子供の時から猛烈な戦闘意識を養う事にな....
田舎教師」より 著者:田山花袋
の力と頼む母をも捨てて、この女といっしょになる場合を想像してみた。功名のために、青雲の志を得んがために、母を捨てることができなかったように、やっぱりかれにはどう....
風流仏」より 著者:幸田露伴
き何々の制度|能々取調べ帰朝せば重く挙用らるべしとの事、室香に約束は違えど大丈夫青雲の志|此時伸べしと殊に血気の雀躍して喜び、米国より欧州に前後七年の長逗留、ア....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
りアマチュア主義だが(アマチュアとは未熟のことだ)、年を相当取ってからのこの同じ青雲の志(?)は、ディレッタンティズムだともいうことが出来よう。 で結局、ディ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
社会のおろそかにしてはならぬことを云ったものである。 反歌の此一首は、おまえは青雲の志を抱いて、天へも昇るつもりだろうが、天への道は遼遠だ、それよりも、普通並....
困惑の弁」より 著者:太宰治
でない。この雑誌の読者は、すべてこれから文学を試み、天下に名を成そうという謂わば青雲の志を持って居られる。いささかの卑屈もない。肩を張って蒼穹を仰いでいる。傷一....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
時言った。私はもとよりそれは不服であった。だが君の気もちは解った。 君にはもう青雲の志に燃えてる私達を羨むような気はなかった。女子大学に入ろうとする昔の幼ない....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
生《ひっせい》の業と覚悟したるうえは、自身に政治の思想はもとより養うべきも、政壇青雲の志は断じて廃棄せざるべからず。 然るに近日、世間の風潮をみるに、政治家な....
瘠我慢の説」より 著者:福沢諭吉
、万古不変《ばんこふへん》は人生の心情にして、氏が維新《いしん》の朝《ちょう》に青雲の志を遂《と》げて富貴《ふうき》得々《とくとく》たりといえども、時に顧《かえ....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
を着し、政府にあらざればけっして事をなすべからざるものと思い、これに依頼して宿昔青雲の志を遂げんと欲するのみ。あるいは世に名望ある大家先生といえどもこの範囲を脱....
学校の説」より 著者:福沢諭吉
。その得、二なり。 一、官の学校は自《おのず》から仕官の途《みち》に近し。ゆえに青雲の志ある者は、ことに勉強することあり。その得、三なり。 一、官の学校には、教....