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青馬
「青馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「女百貨店」より 著者:吉行エイスケ
て銀色の夜半の灯のもとを、二、三歩すすまないうちに、金格子の門衛室の扉がひらいて
青馬のような近視眼鏡をかけた小肥《こぶとり》なボッブの女が小走りにちかづくと、悪....
「草枕」より 著者:夏目漱石
げ》を越したのかい」 「志保田の嬢様が城下へ御輿入《おこしいれ》のときに、嬢様を
青馬《あお》に乗せて、源兵衛が覊絏《はづな》を牽《ひ》いて通りました。――月日の....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
八《そうはち》どのと書いてあった。この欄外にはそのほか二、三件ある。作《さく》の
青馬《あお》が急病で死んだんで、作は大弱りである。三輪田《みわた》のお光《みつ》....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
を生きていたとて、 更に百年を生きていたとてなんになろう? (104) 地の
青馬にうち跨っている酔漢を見たか? 邪宗も、イスラム*も、まして信仰や戒律どころ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、いやしくも馬ある国には必ず白馬を尊ぶ。 『礼記《らいき》』に春を東郊に迎うるに
青馬七疋を用いるの、孟春の月天子蒼竜(青い馬)に乗るなどとあり。わが朝またこれに....
「死者の書」より 著者:折口信夫
我が待つものを、 処女子は 出で通ぬものか。 よき耳を 聞かさぬものか。
青馬の 耳面刀自。 刀自もがも。女弟もがも。 その子の はらからの....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
さまである。 一首の意は、妻の居るあたりをもっと見たいのだが、自分の乗っている
青馬の駈けるのが速いので、妻のいる筈の里も、いつか空遠く隔ってしまった、というの....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
すと、向うからわい/\という声で大勢駈けて来る其の先へ、真しぐらに駆けて来たのは
青馬で、荒れに荒れてトッ/\と来ます。此の道は左右が谷川で、一|騎打で何処へ往く....