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「青鷺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青鷺の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
懶惰の歌留多」より 著者:太宰治
ん》さが、感じられるのである。それは、こんな歌である。わぎもこを、いとおし見れば青鷺《あおさぎ》や、言《こと》の葉なきをうらみざらまし。 そうして白状すれば、....
ある心の風景」より 著者:梶井基次郎
る本の類。紙切れ。そしてそんなものを押しわけて敷かれている蒲団。喬はそんななかで青鷺《あおさぎ》のように昼は寝ていた。眼が覚めては遠くに学校の鐘を聞いた。そして....
俊寛」より 著者:菊池寛
た矢先にかかる鳥は一羽もいなかっただろうが、この島に住んでいる里鳩、唐鳩、赤髭、青鷺などは、俊寛の近づくのをすこしも恐れなかった。半日、山や海岸を駆け回ると、運....
俗天使」より 著者:太宰治
地上の、どんな女性を描いてみても、あのミケランジェロの聖母とは、似ても似つかぬ。青鷺と、ひきがえるくらいの差がある。たとえば、私が荻窪の下宿にいたとき、近くの支....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
日記明応五年四月の条に、東隣すなわち正親町三条家から三栖庄内で鷹にとらしたという青鷺をもらった記事がある。この三栖の所領からも米と麦とがとれた。この麦をば祇園因....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
うら/\火串《ほぐし》に白き花見ゆる 卓上の鮓《すし》に眼寒し観魚亭 夕風や水|青鷺《あをさぎ》の脛《はぎ》を打つ 四五人に月落ちかゝる踊《をどり》かな 日は斜....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
誰でも怒りますが、馬鹿という語にはいろいろ説がありますが、インドでは馬鹿の表現が青鷺である。青鷺を「バカ」といいます、それが馬鹿ということになったのであろうと思....
後の日の童子」より 著者:室生犀星
この家のあるじである笏梧朗は、そういう童子のたずねてくる夕刻時を待ち慕うていた。青鷺の立ち迷う沼沢の多かったむかしにくらべ、この城外には、甍を立てた建物が混み合....