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青黛
「青黛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
青黛の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
わが物顔にずんずん歩いた。手招きする彼女を追って行く庸三の目に、焦げ色に刷かれた
青黛の肌の所々に、まだ白雪の残っている鳥海山の姿が、くっきりと間近に映るのであっ....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
聞いただけでも私は身ぶるいが出る性分で御座いますから……ヘイ……。
◆第二参考
青黛山如月寺縁起
(開山|一行上人手記)
――註――....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
きて白髪を残し黒きを抜き、また若き妻に聞きて白髪を抜き白粉《おしろい》を面に塗り
青黛《せいたい》を眉《まゆ》に描く、小婦も老婦もこれを醜しとし追い出す、農して自....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
から、この日もまた一|泊した。その翌日の午後になると、はるかに笑うがごとき、湖の
青黛をみることができた。午後三時! 日本人山田の洞ちかき川の右岸である。 善金....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
の云い方ですから、間違っていれば取り消しとしますが、染五郎の碇知盛の隈は、脳天の
青黛からかけて、眉毛の黒が薄過ぎたように思います。殊に今の舞台の照明度は相当明る....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
て、四方を見廻わしながら森厳しき玄関前にさしかかり、お頼申すと二三度いえば鼠衣の
青黛頭、可愛らしき小坊主の、おおと答えて障子引き開けしが、応接に慣れたるものの眼....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
向けた臥蚕に似ている。この二山の間には至仏山が群を抜いて高い。其右の肩にふわりと
青黛を浮べているのは牛ヶ岳の連脈であろう。 至仏山の左には小高(小笠)大高(大....