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「静脈注射〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

静脈注射の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
だったのね」 と言い、それから、もっと言いたい事があったけれども、お座敷の隅で静脈注射の支度などしている看護婦さんに聞かれるのが恥ずかしくて、言うのをやめた。....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
私は二三日来、注射をやめて飲み薬だけになりましたが、心のどかで好調です。何しろ静脈注射ですから気がはるのよ、痛い時はひどいから。 知らなかったけれどB・Cの....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は全く夏の疲れが出て居て意気地なしのところ。今日あたりからノイザールという燐剤の静脈注射をはじめます。神経にすこし肥料をやって眼の方をよくしたいし、頭のてっぺん....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
た。 この女中は、自分で静脈へうつのだそうだ。 「たいがい、そうよ。ヒロポンの静脈注射ぐらい、一人でやるのが普通よ。かえって看護婦あがりの人なんかがダメね。人....
腐った蜉蝣」より 著者:蘭郁二郎
がら、 『そんなら早く癒さなけりゃいかんでしょう、医科を卒られたんだから、自分で静脈注射も出来ませんか……』 『いや、もう病気を癒そうなんて気力は、疾うになくな....
黒い手帳」より 著者:久生十蘭
。最も効果のあるのはメチレエヌ青 〔Bleu de Me'thyle`ne〕 の静脈注射である。メチレエヌ青……しかしそれをどうして手に入れるか。残された方法と....