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静閑
「静閑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
静閑の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「象牙の牌」より 著者:渡辺温
たそれだけに一層、碌に泊客もないらしいこの宿屋の一室には物寂しい、しみじみとした
静閑《しずけ》さがみちていました……と、僕はふと耳を澄ましました。僕は気のせいか....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
美にも一致すれば、田園美にも合体する。かれらは炎塵の巷に起臥するをも苦とせねば、
静閑の境に悠遊するにも億劫でない。すなわちかれらは忙裏の閑をかかる小自然の間にも....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
居る、漫然昼寝するなどということは、茶趣味の人に断じてないのである、茶の湯を単に
静閑なる趣味と思うなどは、殆ど茶趣味に盲目なる人のことである、されば茶人には閑と....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
用いざるを得ざるは、その欠点とす。余が宿所は市街中なるも、渓山の間にありて、四隣
静閑、眺望絶佳、夜景ことによし。山腹および海岸に乱点せる電灯、玻窓に映射し来たる....
「熊」より 著者:神西清
ーリイ・ステパーノヴィチ・スミルノーフであります! すこぶる重要な用件のため、ご
静閑をわずらわしますが…… ポポー※ (手をあたえずに)どういうご用向きでしょう....