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非人頭
「非人頭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非人頭の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、弱者貧民のために身をなげうとうと心をきめた快漢であった。 オソノの実家は代々
非人頭で、車善七の血統をひく今でも乞食の頭目。しかし彼は重太郎のすすめで五年前に....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
い。例年通り、お諏訪様の祭礼がちかづいたが、知っての通り、この祭礼に限って藪神の
非人頭段九郎が境内を宰領することになっている。段九郎は配下の非人二十人と山犬十匹....
「落語・教祖列伝」より 著者:坂口安吾
ないであろうというほどの宇宙的な美人である。実直で、利巧で、働きがあれば、藪神の
非人頭段九郎の配下の者でも聟にとるそうだ、という噂がひろまったから、近郷近在は云....
「長吏名称考」より 著者:喜田貞吉
棟梁と呼ぶ様になった類、みなこれである。 因に云う。奈良の非人には長吏があった。
非人頭である。....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
う最も好い例だと存じます。穢多頭や穢多寺の住職はもと必ずしも穢多ではありませぬ。
非人頭の悲田院年寄、もと必ずしも非人ではありますまい。しかるにそれが穢多や非人の....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
あり、また江戸では浅草と品川とに非人|溜があって、善七、松右衛門の両名がいわゆる
非人頭となり、エタ頭弾左衛門の下に属していた。そのほか奈良にも、また諸大藩の城下....