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非公式
「非公式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非公式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
くそれを察し、噴き出したいのを怺《こら》えるのに骨を折りました。そんなお巡りの「
非公式な訊問」には、いっさい答を拒否してもかまわないのだという事は、自分も知って....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
日付)。 この所説の報道がそんなに間違っていなかった証拠は、之を反駁した陸軍の
非公式声明(『東朝』四月二十八日付)に見られる。少し長いが念のため全文を引用しよ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
第二補充計画についてだけ語っている。海軍当局は最後に、この第二回目の演説に対して
非公式な声明を発して、若槻総裁を反駁した。曰くロンドン条約は欠陥だらけであり、且....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
たぜ。」 暴風雨は、幸いにも、襲ってきたときと同じく速やかに過ぎ去った。官房の
非公式な報道は、晴雨計のように、天気の回復を告げた。新聞紙の荒犬は、また犬小屋の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
え、愛すべきおごそかな調子でそれらのことを嘲笑《あざわら》った。
ある何か半ば
非公式の機会に、伯爵(この上院議員)とミリエル氏とは知事の家で晩餐《ばんさん》を....
「工学博士末広恭二君」より 著者:寺田寅彦
及びマサチュセッツのインスチチュート・オブ・テクノロジーその他で、講義、あるいは
非公式談話をした。帰路仏国へ渡ってパリでも若干の講演を試みた。三月九日帰朝早々か....
「空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
しロンドンにお帰りになったのは、全く御同慶の至りに堪えません」 「いや、君は僕の
非公式の助力が要りそうだと思ってさ。レストレード君、何しろ未検挙の殺人事件が一年....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
題になっていたことは、むろんご存じだったろうと思いますが。……」 「ええ、それは
非公式にいろんな方面からきいてはいました。しかし生徒がそのために血書を書いたり、....
「魔像」より 著者:林不忘
は知らせなかった。喬之助はニッコリ礼を返して妻の手を取って西へ急ぐ。早朝、忠相は
非公式に右近を審《しら》べて、伊勢の名家《めいか》の出《で》と知り、山田奉行当時....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
であるから、これらのことはすぐ奉行所の耳へもはいって来ていた。
和泉屋からも、
非公式に具申してきていたし、それよりも、木場の甚は、ふるくから深川の顔役で、公事....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
立派な世界一流の軽巡洋艦であることがわかる。現に米国海軍あたりではわが艦政本部が
非公式に発表した『最上』の設計図を見て、舌をまいて驚いているのだ。 設計者は世....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
幼年時代から彼女になじんできてもいるし、継母がヘンリ八世の御落胤であるという縁は
非公式でも、現実には彼女につながりを持つ身だった。やっと彼は、女王に会っていただ....
「汽船が太平洋を横断するまで」より 著者:服部之総
外事局長A・H・パーマーより、長崎オランダ商館長レフィーソンに送った私信、実質は
非公式の外交文書である)。 つぎは五一年六月十日付の海軍中佐ジェームス・グリ....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
にしても奇怪な事になったものだ。封をきる彼の指先は震えている。しかし事にも手紙は
非公式の喚出状で、殊に差出人が有名な宮岡警部であったのは意外の喜びであった。警察....
「一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
それと対蹠的な心理をおのずから醸し出していたのである。国民の公式儀礼は少なくとも
非公式心理によって多少とも裏切られて見えたのが、上半期の事実であった。 かつて....