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非合理
「非合理〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非合理の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
った中世(他の文化について暗黒だったのでは決してない)、即ち社会的環境それ自身が
非合理的であった中世に於ては、神学という超物理的体系はなお合理性を持ち得たのであ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
示唆は私なら私という人間にしか通用しない場合も多い、だがそうかと云って、そんなに
非合理なことでもないのである。 とに角万人必読の良書をえりすぐって評論するとい....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
はならぬ。又文人に限らず、如何なる職業にしろ、単に米塩の為め働くというのは生活上
非合理であって、米塩は其職業に労力した結果として自ずから齎らさるゝものでなければ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
on dans les Sciences を見よ)。 実際には併し、このような
非合理主義的発明観乃至発見説と無関係に、一切の発明や発見は社会的必要に逼られて、....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
こそ優れて精神的・歴史的・な精髄でなくてはならなかった。 文化は文明と異って、
非合理的が夫々異った配列に於て並存している処の世界に過ぎないのだ、とそうヴェーバ....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
論の創設者でさえあるが、それにも拘らずその歴史観即ち又社会観は、歴史に独特な所謂
非合理性(普通そう呼ばれるが之は信用出来ない言葉だ)の意義を十分認めることが出来....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ように想像される。そうすれば併し歴史は全く無原理とならざるを得ない。人々が歴史を
非合理的と考える場合は多く之ではないだろうか。 もう少しこの原理の内容を説明し....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ら後の時間を待たねばならぬので現実の瞬間には間に合わぬ――、そういう意味では全く
非合理的に、直接に、意識が存在との同一性を自覚することである。認識のこうした根本....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
にとって圧倒的な必然性をもったものが、合理的なものだ。だから、合理主義から云えば
非合理的要素に数えられるだろう実践や実験こそが、実は合理的なものの代表者となるの....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
時のロマンスを語る序文が付いていた)。それから私が初めて聞いた講演は矢張り個性や
非合理性の合理化というような問題であった。――つまり彼は初めからドイツ古典哲学的....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的反響としての現象の一つは、自然科学(特に理論物理学)から各種の神学・神秘思想・
非合理主義・を導き出そうとする自然科学者の出現であり、その例は日本でも決して珍し....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
進歩とによりてのみ、次第次第に剪除されて行くのみである。地上の人類が、現在の如き
非合理的法律を墨守して居る限り、先ず改善の見込は絶無であろう。 問『無邪気な小児....
「学生と読書」より 著者:倉田百三
「合理的なるもの」を認識するための知性である。しかし生の真理の重要な部分はむしろ
非合理的の構造を持ち、それを把握するためにはそれに対応する直観的英知によらねばな....
「人形芝居に関するノオト」より 著者:竹内勝太郎
之れは人形の芝居と云う点から見れば舞台に人間の見えぬ方が合理的であり、見えるのは
非合理的である。 然しながら芸術は必らずしも合理的なものが進歩したものでなく、....
「日本歴史の研究に於ける科学的態度」より 著者:津田左右吉
(出雲民族)を征服したことを語ったものである、というような考えかたがそれである。
非合理的な物語を一々合理的な事実として解釈しようとする態度に知識人の共感をひいた....