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「非売品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非売品の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
子供の病気」より 著者:芥川竜之介
を受け取ると、丹念《たんねん》に奥附《おくづけ》を検《しら》べ出した。「この本は非売品と書いてありますね。非売品でも金になりますか?」自分は情《なさけ》ない心も....
読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
或る書物を注文したらまもなく手紙をよこして、その本はアメリカの某博物館で出版した非売品であるが、御希望ゆえさし上げるように同博物館へ掛け合ってやったからまもなく....
一坪館」より 著者:海野十三
一枚買っていけよ」 「あんなことをいっているよ。ぼくだって金はあまり……この画は非売品だよ。売らない画なんだ。見たまえ、ねだんの札がついていないじゃないか」 「....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
馬家に二個、ほかに中村屋の分として一号より二十五号までナンバーを裏面に打ちこみ、非売品として喫茶部に備えたのでしたが、いつのまにか一個減り二個減りして、現在は十....
」より 著者:森鴎外
たら、先生の書いた洋行案内をくれたよ」 「はあ。そんな本があるかねえ」 「うん。非売品だ。椋鳥連中に配るのだそうだ」 こんな話をしているうちに、時計を見れば、....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
は図書館で実物を見てるんです。近年でたばかりで、定価五銭と印刷してあったかしら。非売品となってましたかしら」 彼は泣きそうになって、 「二十年ぐらい前に、そん....