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非存在
「非存在〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非存在の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
き私は、一くちに「空」といっても、その空は「般若の空」で、有(存在)に対する無(
非存在)というような、そんな、単純な空という意味ではない、ということをお話しして....
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
至史的唯物論のものだとすれば、この文学的表象が持つ象徴や空想や誇張その他の、この
非存在的な機能が、自分というものを個人から区別する例のギャップを埋めるものに他な....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
来る他にその存在理由・根拠・根柢・を持たぬ。で本当の存在、物質とは、かかる存在と
非存在との総合統一であり、それが実は運動ということに他ならない。
物質――但し....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ウザしているなかでそういう未来の図絵を示される見物は何と大笑いに笑いながら、その
非存在的本質を感じることか。
部屋をかりに行ってね、先ず私はききました。南京虫....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の中で非人間的な、印象よ、何だか。 殿様的空気ということは現代ではおき去られた
非存在的存在の感じでね。私がそういう空気に棲息出来ない生物であるということは、私....
「狼疾記」より 著者:中島敦
解らないように出来ているんだ。神とか、超自然とか、そうしたものの存在が、(また、
非存在が)理論的に証明できないのはそのためなんだ。お前の場合だって、おんなじさ。....
「奇怪な話」より 著者:豊島与志雄
んでもないことだと自分で思う。だがやはり、是非とも触ってみたくなる。禁制された、
非存在的な、想像的なものではなくて、肉体の一片にすぎないことを、自ら証明しなけれ....
「哲学入門」より 著者:三木清
ただ真の存在(彼のいうイデア)についてのみ成立し得るのであって、これに反し存在と
非存在との混合である現象の世界については単に意見があり得るのみである。 ギリシ....
「哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
テゴリーを使って出来ている。エーテルというカテゴリーを使って吾々はエーテルの存在
非存在を実験する。或る干渉波を云い現わす紋波が出るか出ないかで、エーテルの存否を....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
い幻の人物なので、その調べにも扱いにも苦吟させられる。 古いことだが、児島高徳
非存在説が一時史界をふうびした時代があった。重野、久米博士など抹殺論の方だった。....