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「非常警戒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非常警戒の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
てみると、九つの苦悩を一つの意志の力でもって辛うじて支えているのだった。彼は既に非常警戒の網が敷かれたことも、舞台の上から見てとった。しかも舞台では、赤星ジュリ....
蠅男」より 著者:海野十三
の手を強く握りかえした。 蠅男|包囲陣 帆村は天王寺公園のところで、夜の非常警戒線にひっかかった。彼は後事を大川主任に頼み、宝塚のホテルから自動車をとば....
海流」より 著者:宮本百合子
て行くと、行手の途の上で一つの提灯が大きく左右にふられ前の車もそこで止っている。非常警戒であった。顎紐をかけた巻ゲートルの警官が一人は運転手の窓のところから内部....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
よって詳細判明しておりますから遅くも明夜までには逮捕される見込みで目下東京市中は非常警戒網が張られているところであります。……以上……」 私はふらふらと真暗い....
超人間X号」より 著者:海野十三
この建物から夜のあいだに出はいりすれば、かならず電波探知機《でんぱたんちき》で、非常警戒のベルが鳴るはずなのに、機械は故障でも起こったのか」 「いいえ、機械にも....
今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
人帝国が、ひそかに抱合兵団をもって、わが国攻略を狙っているという情報が入ったため非常警戒となり、遂に通信|厳禁となった由である。 しからば、その抱合兵団とは、....
東京要塞」より 著者:海野十三
非常警戒 凍りつくような空っ風が、鋪道の上をひゅーんというような唸り声をあげて....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ても何かの非常時を示していないことはない。 今晩、何かあの長浜の町に於て、特に非常警戒すべき出来事か、或いはその暗示。 突立った物影は、一心にその町一杯の火....
無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
私は、 「総員配置につけっ」 と、どなって、やすんでいる者を、みんな起させて、非常警戒をさせた。 海の深さを、すぐつづいてはからせると、 「六十尋」(百九メ....
魔都」より 著者:久生十蘭
橋の方へ行くと、流しのタクシーが来たから、それに乗って山王下まで行った。三度ほど非常警戒に停められたが、大した難かしいこともなく通り抜けて、合鍵で扉を開け、ベル....
夜の道づれ」より 著者:三好十郎
こへ行く、こんなにおそく? 男一 歸るんですよ、だから。 警二 どこだね? 男一非常警戒ですか? 警一 住所と姓名を聞かしてくれたまい。 男一 ……(しばらくだ....