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「非我〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

非我の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
創作家の態度」より 著者:夏目漱石
家自身で、かりにこれを我《が》と名づけます。一つは作家の見る世界で、かりにこれを非我と名づけます。これは常識の許すところであるから、別に抗議の出よう訳がない。ま....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ここ》で始めから分明している一つのことは、主観が「自我」を意味しており、客観が「非我」を意味していることである。 そこで一般の常識は、ごく単純に考えて解釈して....
辞典」より 著者:戸坂潤
であるが、併し自我が理論的な領域で自らを措定している限り、夫はどこまで行っても「非我」に撞着せざるを得ない非我は茲では却って自我を制限するものとして現われる。併....
哲学入門」より 著者:三木清
はない。従来の主観・客観の概念においては、主観は自我といわれ、これに対して客観は非我と呼ばれたが、非我は他我即ち他の人間でなくて物の世界のことであった。そこでは....
桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
めたいものである。 エジプトやギリシャの古典が研究される一方、近代的な芸術が是非我々に必要である如く、現代人には近代女流俳句の息吹をも少し理解せしめたい。 ....
マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
ために、自己の克服すべき「抵抗」として、自我ならぬものを要請し、かくして必然的に非我を定立するに到る、と考えられた。むしろフィヒテは自我の実践的なる根本規定から....