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非戦闘員
「非戦闘員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
非戦闘員の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
は、勝てよう筈がなかった。軍人たちは、赤色灯点る局舎のあちらこちらに、射斃され、
非戦闘員である機械係りや、アナウンサーは、不抵抗を表明した。こうして、JOAKは....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
るか判らない。万一負け軍とでもなった場合には、自衛行動をも執らなければならない。
非戦闘員とて油断は出来ない。まかり間違えばシナ兵と一騎討ちをするくらいの覚悟が無....
「キュリー夫人」より 著者:宮本百合子
こと、市民は危険にさらされないだろうということを話して聞かせた。 たった一人の
非戦闘員である彼女を乗せた軍用列車は、信じられないほどののろさで平野を横切りなが....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
損害や、一時米国の手に渡った千島群島くらい、大局から見れば何でもない。戦闘員にも
非戦闘員にも同じく、神武天皇御東征当時からの崇高な大和魂が、今日もまだ宿っていた....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
あこれでもしわしが神経衰弱にならなかったとしたら、それは医学界の一大不思議じゃ」
非戦闘員の帰還 途中までは、たいへんうまくいった飛行島の試運転も、一回のおわり....
「空襲警報」より 著者:海野十三
してきたりする」 「すると僕も戦闘員なんですね」 「そうだとも。立派な戦闘員だ。
非戦闘員はというと重い病人と、物心のつかない幼児と、足腰も立たないし、耳も、眼も....
「あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
千万人と発表されている。そのうちで、戦闘員だったものは千五百万人、最低その三倍の
非戦闘員が、空襲とナチスやファシストの強制収容所、地下の抗戦運動で殺害されている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
さに、これは力ずくではいけないと思って、一座の頭取、狂言方、番頭の類《たぐい》の
非戦闘員が総出で、仏頂寺の前に平身低頭して来ました。 何といって、謝罪《あやま....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
紋太夫の手の中にしっかり握られているのであった。 「女子供には罪はない。女子供は
非戦闘員でござる。助けておやりなさるがよい」紋太夫は静かに云った。 「おお助けよ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
。 観世銀之丞人数をくばる 「人数は全部で五十人、このうち女が十人いる。
非戦闘員としてはぶかなければならない。九郎右衛門殿と六蔵殿とは、不具と病人だから....
「アメリカ人に問う」より 著者:三好十郎
であるゆえです。 あなたがたは、広島と長崎という、ほとんど無防備にちかい都市の
非戦闘員にむかって、まえもっての警告なしに原爆を落した。一挙に数十万の市民が殺傷....
「戦争ジャーナリスト論」より 著者:戸坂潤
産業・交通・資源・其の他の戦線後方の深部にまで及ぶ敵対行動、そこから来る戦闘員と
非戦闘員との区別の抹殺などは、それが組織的であればあるほど、発達すればする程、相....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
る。 指揮単位は分隊から組に進んでいる。次は個人となるであろう。 軍人以外は
非戦闘員であると言う昨日までの常識は、都市爆撃により完全に打破されつつある。第一....