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面倒見
「面倒見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面倒見の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「刺繍」より 著者:島崎藤村
は、何処かに人の心を引く可懐《なつかし》みもある。ああいうおせんのような女をよく
面倒見て、気長に注意を怠らないようにしてやれば、年をとるに随って、存外好い主婦と....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
込み」で、習性となって居る氏の動作が、このほか松葉杖つく画家K氏を、まめまめしく
面倒見る氏の様子を、何事の美挙ぞと、私は眺めたことも度々あった。主人も好もしそう....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
安心と思いしは一生の誤り、電車は自分に取って致命傷にや。それもこれも尾島氏に余り
面倒見て貰い過ぎ、聖書会社へ迷惑を掛けました神より自分に降した相当の責罰には、自....
「縮図」より 著者:徳田秋声
子の初々しさに心を惹かれ、身のうえなど聞いたりするのだった。 「事によったら僕が
面倒見てあげてもいいんだがね、この土地としては君の着附けは大変いいようじゃないか....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
いや、わしは、礼物《れいもつ》を、あてにしているわけではない――ゆきがかりゆえ、
面倒見てやろうと思うばかり――」
二三
お三婆は、どうしても、法印の本心が....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、みんなびっくりした。 「お前なぞ、そんないい往生が出来るなんて――よく若い者が
面倒見てくれるな。」 父がそう言うと、 「全く――裸で湯の帰りに吉原へ女郎買い....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
夜道を、とぼとぼと歩きながら淋しい声で辛い話をしつづけて居た。 「哀れなお君を
面倒見てやって下さい、 私の一生の願いやさかいな。 ほんにとっくり聞いといで....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
はみっちり私が叱ってやるから。 お久美ちゃんも何だ。 お関さんに一から十まで
面倒見てもらってるんだから決して我を張る様な事が有っちゃあならないのさ。 ね、....
「小さい子供」より 著者:宮本百合子
作るの。 「奇麗な可愛い人。 山島先生みたいな可愛い人を作るの。 (自分を毎日
面倒見て下さる学校の先生の事なのです。) 「でもあんな大きい人許りでは仕様がない....
「立枯れ」より 著者:豊島与志雄
平をこぼすのだったが、中江から見れば、研究旁々病院に勤めていて、知人の患者だけを
面倒見てやる彼の落付いた生活が、余りに散漫で中心点のない自分の生活に比べて、羨ま....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
と思いました。してたぶん吾々は彼の面倒を見ねばならないのです、しかしそうたいして
面倒見る事はありませんでしたが」 「あんたは何んにもなさる事が出来なかったのです....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
る、思うていればこそ、お前の言伝けた金を持ってってやって以来、ズーッと植木に居て
面倒見て来たがそんでも、俺ぁ惚れているのとは違うぞ! 見損ってはもらうめえ。いく....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
、思うていればこそ、お前のことづけた金を持ってってやって以来、ズーッと植木にいて
面倒見て来たがそんでも、俺あ惚れているのとは違うぞ! 見損っては貰うめえ。いくら....
「扉の彼方へ」より 著者:岡本かの子
泣き出して、おろおろ声で及川に頼むのでした。 「今後はこの子をあなたがいつまでも
面倒見てやって下さい。私の手には余ります」 すると及川は案外気さくに引受けて ....