面影に立つ[語句情報] » 面影に立つ

「面影に立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

面影に立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
白くれない」より 著者:夢野久作
地しつ。明日よりは何を張合に生きむと思へば、世にも哀れなるわが姿の、今更のやうに面影に立つさへ可笑し。 やよ鬼三郎よ。明日より何方へ行かむとするぞ。汝が魂、何....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
いつまでも聞きあかず」「七八分ぐらいに言い詰めてはけやけし」「句にのこすがゆえに面影に立つ」等いずれも同様である。このような截断節約は詩形の短いという根本的な規....
源氏物語」より 著者:紫式部
どおりに妹の姫君へ恋を移すのは不可能に思っているのである。ほのかに顔を見てからは面影に立つほど恋しくて、どんな日にこの人をまた見ることができるであろうかとばかり....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
ほそどのも私の身の上にひきくらべて一しお哀深う思う。まどろめば夢に見ん、さむれば面影に立つと云うたのもほんとうの事に思われる。それだが又、身々となってから幼児を....