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「面白〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

面白の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
犬と笛」より 著者:芥川竜之介
。するとまた不思議なことには、どんな鳥獣《とりけもの》や草木《くさき》でも、笛の面白さはわかるのでしょう。髪長彦がそれを吹き出すと、草はなびき、木はそよぎ、鳥や....
一夕話」より 著者:芥川竜之介
つけられた時には、実際|今昔《こんじゃく》の感に堪えなかったね。――」 藤井は面白そうに弁じ続けた。 「医科の和田といった日には、柔道の選手で、賄征伐《まかな....
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
きじ》居留地の図――ですか。図どりが中々巧妙じゃありませんか。その上明暗も相当に面白く出来ているようです。」 子爵は小声でこう云いながら、細い杖の銀の握りで、....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
を考え、努《つと》めて話を明るくしようとした。 「上海《シャンハイ》は東京よりも面白《おもしろ》いだろう。」 「僕もそう思っているがね。しかしその前にもう一度ロ....
片恋」より 著者:芥川竜之介
ろけを始めたんだ。君に聞いて貰おうと思うのはそののろけ話さ。どうせのろけだから、面白い事はない。 あれは不思議だね。夢の話と色恋の話くらい、聞いていてつまらな....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
にはその剣舞は勿論、詩吟も退屈なばかりだった。が、牧野は巻煙草へ火をつけながら、面白そうにそれを眺めていた。 剣舞の次は幻燈《げんとう》だった。高座《こうざ》....
温泉だより」より 著者:芥川竜之介
たのでしょう。「な」の字さんの話は本筋にはいずれも関係はありません。ただちょっと面白かったことには「な」の字さんは東京へ帰った後《のち》、差出し人|萩野半之丞《....
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
あろう。――内蔵助も、眦《まなじり》の皺《しわ》を深くして、笑いながら、 「何か面白い話でもありましたか。」 「いえ。不相変《あいかわらず》の無駄話ばかりでござ....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
慎太郎。お前は兄さんじゃないか? 弟を相手に喧嘩《けんか》なんぞして、何がお前は面白いんだえ?」 母にこう叱られると、兄はさすがに震え声だったが、それでも突か....
」より 著者:芥川竜之介
せませんがな。――しかし、貴方《あなた》がたは、そんな話をお聞きなすっても、格別面白くもございますまい。」 「可哀そうに、これでも少しは信心気《しんじんぎ》のあ....
良夜」より 著者:饗庭篁村
に設けし活版所あり、しばらくこの職工となりたまいてはいかに、他の業ならねば少しは面白くも候わん」と勧むるに、この事は他の業よりは望む所に近ければただちに承知して....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の事から、旅行中の研究もわかり、これに処々の風景や見聞録を混じているので、非常に面白い。 ファラデーはロンドンに育ったから、市外の青野を見ていたばかりで、小山....
寡婦」より 著者:秋田滋
く本などにあるように、何かかわった話をしてみたらどうだと云いだした。が、ねッから面白い話も出なかった。男の猟人たちは射撃の冒険談や兎を殺した話などをした。女連の....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ことだろうか。周囲の木々にからみついている野葡萄の実をとってやったり、彼女たちを面白がらせるために墓石の銘を全部朗唱したり、あるいはまた、彼女らをみんな連れて近....
三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
ました。太郎右衛門も顔をしかめて坂の下を見下しました。 「早く来い、早く来い……面白いものが落ってるぞ!」 という伊作の声がきこえて来ました。 「面白いものが落....