面目玉[語句情報] » 面目玉

「面目玉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

面目玉の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
ら教えて頂く耳学問、附焼刄でげすから時々|化《ばけ》の皮が剥《は》げてな、とんだ面目玉を踏みつぶすことが御座いまする、ハヽヽヽヽ。扨《さ》て世捨人になったお若さ....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
―さア、そこらで室調を、便利な階下へうつすことにしようじゃないか」 帆村荘六の面目玉は丸潰れだった。彼が犯人と指摘した人物は、皮肉にも、警察署の留置場に一と晩....
大阪を歩く」より 著者:直木三十五
と、挨拶したり、すぐ、ぼろの出る粗悪品を輸出したりして、大阪商人及び大阪人の面目玉《めんぼくだま》を、踏潰《ふみつぶ》した、野郎共は、他国の、奴にちがいない....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を噛み潰されていかにも始末にいかねえのが五六人ありますよ。あんなのこそほんとに、面目玉《めんもくだま》を踏み潰されたとか噛み潰されたとかいうんだろう。それに比べ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ころを、泣いてたのんでゆるしてもらったんだが、あっしも、こんどてえこんどだけは、面目玉《めんぼくだま》を踏みつぶしやしたよ」 司馬の道場から、与吉の報告にこお....
探偵の巻」より 著者:坂口安吾
、どんなことどすな、なんぞと敵情偵察かたがたお悔みにやつて来られた時には、俄探偵面目玉を踏みつぶして、遂に悲鳴をあげたのであつた。 どこそこでおききやしたら、....
魔像」より 著者:林不忘
ろから、甲良屋敷の脇坂山城守に訴人《そにん》をしたが、人ちがいということになって面目玉を踏み潰した生《なま》ッ白《ちろ》い若旦那だ。今日は、十五、六の小僧で減ら....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ん」 ところが意外にもひょっくりと女の子が出てきたので、メルヴィル先生はひどく面目玉をつぶし、あたしが大きくなってからも、逢うたびにかならず愚痴をこぼした。 ....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、 「どうせ、無情無慈悲は生れつき。庄兵衛が逆上して卒中を起そうと、播磨守さまが面目玉をふみつぶして隠居なさろうと、そんなことをお気の毒とも、おいたましいとも思....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
、五の折、一度か二度締めた縮緬の土器《かわらけ》色になった短い湯巻が顕われ」た。面目玉を潰した名主は五十両の仕度金をやったにお前たちは五両か十両のものを買ってき....