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面縛
「面縛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
面縛の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梓川の上流」より 著者:小島烏水
の臣、金森長近に攻められ、自綱は降人に出た、その子秀綱は健気《けなげ》にも敵人に
面縛するを肯《がえ》んぜず、夫人や、姫や、侍婢、近侍と共に出奔した、野麦峠を越え....
「琵琶伝」より 著者:泉鏡花
十字架を一目見てしだに、なお且つ震いおののける先の状には引変えて、見る見る囚徒が
面縛され、射手の第一、第二弾、第三射撃の響とともに、囚徒が固く食いしぼれる唇を洩....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
ところでこの硬外交の結果はどうかというに、新羅王波沙寐錦わが舟師を見て恐怖し、
面縛して降を乞い「われ聞く、東方に神国あり、日本というと。われ是を畏懼するや久し....
「三国志」より 著者:吉川英治
さてまた夏侯惇は、口ほどもない大敗を喫して、命からがら都へ逃げ上り、みずから
面縛して――死を待つ意味で罪人のように眼隠しをほどこし――畏る畏る相府の階下にひ....